2012年9月22日土曜日

藤城清治 光と影88展

先日、藤城清治さんの展覧会に行ってきました。
場所は、銀座の教文館。
写真もOKとのことだったので、係の方に承諾を得て、数枚撮らせていただきました。。。





スペースの入り口に、藤城さんの挨拶文があり、その言葉にとても心ひかれました。
以下、途中からですが、藤城さんの挨拶文です。




・・・・観客と舞台が一緒になって、向かい合って手を取り合い、笑い、泣き、感動して作品をつくる。
これがぼくの喜びの原点だ。
年をとるにしたがい、劇活動より展覧会活動がどうしても主流になって来ているが、動く劇への気持ちは少しも変っていない。
ぼくがつくる展覧会は劇場型展覧会であり、劇場型美術館をめざしていると言える。




だから、ぼくの絵は静かに壁にかかっているのではなく、ぼくの血が通い、心臓が脈打ち、呼吸していると思っている。実際ぼくは、片刃の剃刀の刃を手でにぎって切っているから、手の平の中は血だらけで、影絵の作品の中にもいたるところに血がにじんでいる。また、ひかりもあてているから確かにぬくもりもあるし、光が観ている人の顔を、赤く青く染めている。




そして、会場自体が夢の迷路みたいになっている。その迷路の中を、観客の人たちみんなが、さまよい、微笑んだり、泣いたり、感動して、生きているよろこびを満喫してもらえれば、こんなにうれしいことはない。
そして、ずっと皆さんとともにこの地球の上に生きているよろこびとすばらしさを深く心にとめて、より多くの人の心の中に伝えてゆければと思っている。

・・・・・・・・・・・・・

藤城さんの作品は、子どもの頃に、絵本や宇津救命丸のCMでしか観たことがなかったのですが、間近で観ると、緻密な作業と、藤城さんの世界観に圧倒されます。
夢の迷路をさまよう、、、確かに、そんな気持ちにさせてもらえる展覧会でした。

「米寿記念 藤城清治 光と影88展」
10月21日(日)まで、銀座の教文館で開催されています。
http://www.seiji-fujishiro.com

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